植林の進んだ富士山の中腹にあって、標高1200メートルの西臼塚周辺にはブナ、ミズナラを中心とした広葉樹林が残り、1年を通して多くの野鳥が見られる。また近くには標高の低いほうから、天照教、山の村（高校生を対象とした静岡県の研修施設）、住友林業まなびの森、グリーンキャンプ場と素晴らしい探鳥地が多くある。標高の違いにより僅かに鳥相は異なりますが、夏冬問わず「何処にでも鳥がいる」と言えましょう。
この周辺は数年前の台風により甚大な倒木被害がありましたが、その処理も進みスギ・ヒノキ以外の植林事業が進められている。一時的ではあるが森と草原が混在する多様な環境が現出しています。そのため草原性のホオジロ類やベニマシコ、林縁のフクロウが増えるのではないかと思います。
お勧めのコースは全てです。私のお気に入りは、繁殖期の天照教、そして西臼塚からグリーンキャンプ場の間。子サメビタキ、キビタキ、コルリ、アカハラ、マミジロ…
芽吹きと共に標高を上げて行けば、長期にわたって野鳥たちの最も活動的な時期を楽しむ事が出来ます。
注意：まなびの森と山の村の入り口にはゲートがあります。インターホンで必ず挨拶をして入山してください。
